So-net無料ブログ作成
検索選択

最近テレビで見た映画 2009.02 [映画の雑感日記]

「エイリアン2」☆☆☆★★★
 映画がヒットする。すると「柳の下」のナントヤラを狙って続編が作られる(ちなみに私が勤めていた出版社では「柳の下にドジョウが3匹」いると言われていた。後追い企画、平たく言えばモノマネはマネのマネまでは儲かるということである)。が、続編が納得できる出来であることは極めて稀である。このことは「パート2は、難しい」という映画の雑文にすでに書いたので繰り返さないが、要約するとこういうことだ。私が見た映画の中で1よりも2のほうが明らかによくできていたと思えるのは、「007ロシアより愛をこめて」と「スーパーマン2」のわずか2作。そして、1を凌ぐほどではないが(キャラクターだけを借りて「別の映画」にしてしまうことにより)十分満足できる出来にあるのが「タイタニック」大儲けしたためか以降映画を撮っていないジェームズ・キャメロンの「エイリアン」と「ターミネーター」である。
 なぜ、こんなことを書くかというとWOWOWで久しぶりに「エイリアン2<完全版>」が放送されたからである。未来の話なのになぜあんなに大型で重そうな兵器しかないんだとか細かいことを言い出せばキリがない大ざっぱな映画なのだが、ともかくパワフルで飽きさせない(ちなみに「エイリアン2」は「完全版」より短い「劇場公開版」のほうが出来がいい。このことは「完全版とディレクターズ・カット版」で書いたので興味のある人は検索してみてください)。それでだ、エイリアン・クイーンも船外に放り出し、映画はめでたし、めでたしで終わるのだが、(以下、ネタバレ)「エイリアン3」になるといきなりそのロケットが墜落したというところから始まる。つまり、シガニーさん演ずるリプリーを残してあの女の子も皆死んでしまったんですわ。おいおい。そのことをすでに知ってしまっているため「2」を見ても「あ、この子も結局死んでしまうんだ」ということをどうしても考えてしまうので、ラストで素直に喜べないのである。さらに「3」(☆☆★)のラストで、エイリアンが体内にいることがわかったリプリーは自ら死を選ぶのだが、「4」(☆☆★★)ではクローンから復活してしまう。おーい。思わず文句の一つも言いたくなるではないか。いくら「柳の下にドジョウが3匹」いるからといつて、どうしてこんな駄作を作っちゃったんだろう。ビデオやネットなどで好きな映画がいつでも見られる時代になったからこそ、続編の制作には慎重になってもらいたいものである。


「エイリアンズVSプレデター(AVP2)」☆☆★★
 WOWOWで放送。まず「エイリアン」は1は、ホラー2はアクションとして合格だが、3、4は駄作であること、すでに上に書いた。一方、「プレデター」はというと「ダイハード」「レッドオクトーバーを追え」のジョン・マクティアナンが監督しシュワちゃんが主演した1は意味不明なところがあるもののサスペンスも十分なアクション作品で十分に合格(☆☆☆★★★)。
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=6087
 ただ2はプレデターが都会で大挙暴れまくるという芸のない駄作。つまり、両シリーズともに完全に行き詰まってしまったため、業績の悪い会社が合併してなんとか生き延びようとするように、コラボ作品が登場した。それが「エイリアンVSプレデター(AVP)」で、まあ予算の関係もあったのだろうが本家「エイリアン」を意識したのか南極の地下という限られた空間に話を限定し、なんとか見られる作品に仕上がってはいた。そのラスト、死んだプレデターの腹を破ってエイリアンが顔を出し、「まだまだ終わりませんよ。2がありまっせー」と告げる、その2がこの「エイリアンズVSプレデター」。
 上に、1を凌ぐ2というものはほとんど存在しないと書いたのを証明するような出来である。人間のドラマもどうでもいいような話なら、こんなに増えてしまったエイリアンをどうするんだろうと思っていたら、爆弾で町ごと消滅させてチャンチャン(たった一発で町が消滅してしまうのだから原爆なのだろうか。「エイリアン2」の惑星始末や「プレデター」のラストもそうなのだが、アメリカ映画はどうも原爆を安易に使いすぎるのが気になる)。これでやっと終わったかと思うと、最後にプレデターが持っていた武器が思わせぶりにアップになる。こりゃあ懲りもせずに3を作る気だな。全く……(^_^;。
 蛇足・WOWOWではいわゆるVシネマではないかと思うのだが「エイリアンVSエイリアン(AVA)」という際物も放送されていた。製作者が「トランスモーファー」(←よく見てね。「トランスフォーマー」にあらず(^^*)だと何かで見た記憶があるが、まあそれだけで出来映えは想像がつく。私の大好きな映画「ビッグウエンズデイ」に出ていたウィリアム・カットが出ているようなことが受信契約していると毎月送られてくるWOWOWの案内に書かれていた。さすがにそこまで暇できないので見なかったが、悲しいなぁ。



「三丁目の夕日」☆☆☆★★
「続・三丁目の夕日」☆☆☆★
 日本映画専門チャンネルで放送された「劇場オリジナル版」というのを見た(正確には「ALWAYS 三丁目の夕日」と言わなければならないらしい)。昭和30年代が舞台なのだが、茶川先生の吉岡以外はなかなかに時代に溶け込んだ俳優をキャスティングしたところが、まず勝因だろう。中でも薬師丸さんのおばさんと堀北さんの東北少女は秀逸で、完全に「そのもの」に成りきっている(ちなみに、まんがでは鈴木オートの店員は星野六郎で妹は星野サクラ。映画では星野六子=堀北と女性に変更されている。映画としては若い女性が彩りとして欲しいところで、この変更は成功している)。そのほかでは、もたいまさこと三浦友和がいい感じ。子役の連中も悪くはないが、当時を知っている者としては着ているものを含めてちょっときれいすぎる。唯一人、フジフィルムCM「素朴な少年」こと須賀健太君だけは、そのものに見えた。さすがである。
 で、一週間空いて続編の「続・三丁目の夕日」を見た(こちらは「ALWAYS 続・三丁目の夕日」というのが正式隊と目らしい)。話としては1の数か月後のことらしいのだが、困ったことに「素朴な少年」が大きくなってしまい一平君たちと大きさのバランスがとれなくなってしまったこと(撮影は1年後)。これでは同じキャストで3を作るのは不可能とみた。今回、時代に溶け込んでるなあと思ったのは踊り子のおばさんをやっていた手塚理美。タバコの吸い方も様になっていた(私生活でも吸っているとみた)。あと同じ踊り子を演じた貫地谷さんや平田満の娘・美加ちゃんを演じた女の子もなかなかにうまい。逆に薬師丸さんの「元彼」を演じた上川隆也などは物語の設定自体がどうでもいいようなものなので、何で出てきたのと思われ損な役回りだった。まあ最も違和感があったのは1でもそうだった茶川竜之介役の吉岡秀隆だが。話題になった特急こだまや羽田空港のシーンなどCGでよくがんばってはいるがまああそこまでやる必要があったのかどうか。監督がCG(最近はVFXなんて言うらしい)で有名な人らしいので、やってみたかったのだろうか。それにしても、なぜ「ゴジラ」なの???
(ところで続編の舞台となった昭和34年=1959年は現・天皇の結婚、キューバ革命、南極のタロ・ジロ、第1回日本レコード大賞などがあった年ですが、名古屋生まれの私にとっては、何と言っても「伊勢湾台風」の年。夜中に地響きのような感じで家が振動し、天井からざーっと雨が落ちてきたこと何十年も経った今も鮮明に覚えています。)


「影絵作家 藤城清治の美しき世界観」 ☆☆☆★★★
 という特番を「日本映画専門チャンネル」でやっていた。作品は「ブレーメンのおんがくたい」「銀河鉄道の夜」「つるの恩がえし」など。私は知らなかったが、うちの奥様に聞くと、有名な人らしい。あの「ケロヨン」の制作者でもあるらしい。びっくり。で、作品を見ていくうちにだんだん思い出してきた。昔々のその昔、NHKの「アニメ」といえば、まず「テレビてん助」に代表されるマリオネット(つり下げ人形で糸でいろいろな動作をさせる)、「があがあグラブ」に代表される指人形があるが、もう一つ「家なき子」など不思議な動く影絵があった。子ども心に見ているととても寂しくなり怖いような気がして避けていたのだが、あの影絵が藤城清治だったのではないのか。調べてみたわけではないが、まず間違いないと思う。
 で、今の歳になって改めて見ると、黒の太い線が実に力強く幻想的な世界の中にあって奇妙なリアリティーのある不思議な世界だった。「銀河鉄道の夜」など原作の雰囲気が実によくでていて、後年、ネコのキャラクターでアニメ化されたものより数段よい。が、さすがにこうした影絵アニメを連続して見ていると多少飽きるのも事実。その意味では一つ一つ評価するのなら★一つプラスしてよい。
 最もおもしろかったのは、特番の最後に放送されたドキュメント。カラーフィルターを重ねカミソリ(普通の安全カミソリ)で線に沿って切っていく作業が続くと、少しずつ影絵が浮かび上がってくる様は驚異。名古屋市の老人保険施設のロビーにかざられた壁画「生命賛歌」など、アニメではないのにじっと見ているとすべてのものが動きだしてくるように見え、また平板な絵なのに恐ろしいほどに立体感が感じられる。不思議だ。


「アース Earth」 ☆☆☆★★
 「アース Earth」WOWOWでやっていました。美しい、あるいは迫力のある、あるいは微笑ましい地球とその生き物たちの姿を追ったドキュメンタリー映画。よくこんなところが撮れたなあと思える映像も多く、極地から熱帯まで、大空から深海までとスタッフの頑張りがわかるような映画である。以前、「ディープ・ブルー」という海のドキュメンタリー映画を作ったスタッフが5年もかかって作ったということらしいが(WOWOWの宣伝でそんなようなことを言っていた)、まあそれくらいはかかるだろうなと納得できる映像が連続する。ベルリン・フィルの音楽も画面をうまく盛り上げている。が、そうした価値は認めるものの、私にとって100分はちょっと長い。この手の映画はやはり1時間くらいがいいのでは(これはあくまで家のテレビで見たときの感想で、日常生活から切り離された映画館のスクリーンなら100分は長くはないと思う)。
 ところで、ちょっと気になったこと。ネットのあちこちに「50万年前、まだ若い地球に巨大な隕石が衝突した。その影響は大きく、地球の地軸は23.5度も傾いてしまう。しかしこの傾きがあったからこそ、地球には四季のうつろい、寒暖の差、そして生命が生み出されることになったのだ。」という記述がある(たとえば「goo映画」)。どこかにそんなことが書かれていて、それがコピペされて氾濫しているのだろうが、誕生して48億年とも言われる地球が、「50万年前」で「まだ若い地球」って???

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。